羽黒局長「特権使わせろ」不透明人事・規約抵触横行

 羽黒摩耶新事務局長の運営を巡って、早速問題が起きている。7人の枠が求められている事務局員に対し、羽黒氏が代表を務めていた立憲革新党から2名が入っているが、一方で救国戦線が推薦した奏川氏が理由なく事務局員に選ばれないなど、不透明な人事が横行している。

 ことの発端は1月2日、新事務局を構成するにあたって事務局員を募集するところに話は遡る。羽黒局長は規約に基づき事務局長を除く6名を各党からの推薦を受け選出した。しかしこの過程で、立憲革新からは希望の輪氏・Myear氏が選出されており、羽黒氏を含めれば3/7が立憲に占められている。

 一方で公認政党である救国戦線から推薦された奏川氏などは同じく共和海賊党から推薦されたはわのふ氏と投票にかけられ、選出には至らなかった。
 これには複数の道義的・規約的問題が存在する。

①7名という限られた枠の中で、なぜ立憲革新が理由なく実質3名を独占したのか。

②はわのふ氏と奏川氏の選出をめぐり、誰がどう投票したのか。そもそも事務局の投票行為は総事務局員の1/2の賛成が必要であり、任命を決める投票行為そのものは、他の事務局員の任命が済んでいない状況で行なっていることから、これは事務局員でない者が勝手に投票していることになり、正当性はないのではないか。


③規約によれば最新の事務局員リスト並びに担当官の割り振りを公表しなければならないが、公式にはいまだに公表されていない。仮にまだ事務局員が決まっていないのであれば、勝手に事務局員ロールを与えているという問題が生じ、決まっているのであれば表を公表していないという問題が生じる。

これらの点に関して、まず①について羽黒局長は「1年待ったんだから、特権使わせろ」と強気な姿勢を示し、また立憲革新の希望の輪代表は「文句言ってく奴は摩耶を事務局長に指名したんでしょ?」と同じく強気な姿勢を示している。救国と共和という身内からしか採用しなかった桂事務局長の事例もあるので、元からそういう姿勢であるのならば容認されるだろう。しかしあくまでも羽黒氏は公平に分配するという建前を有していたのだからこの点に関して説明責任を有しているのではないか。

 また羽黒局長は②と③について全く説明をしておらず、事務局長としての怠慢が指摘されても仕方ないだろう。

[視点]

羽黒局長の就任時、元総理で引退した白石顕治氏は「失敗してもいいので新しい船出をして下さい」とエールを送った。しかしいくらなんでもここで失敗をしていては事務局長としての才覚を疑われかねない。希望氏のいうとおり、多くの人が摩耶氏を事務局長に任命したのであれば、強気な発言の前に職責を果たすべきだ。

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