[民意なき政権]衆参の温度差か感じられる選挙か

 衆議院の役割がかつてないほど高まっている。8月末に行われた最高規約改正では、現実の国会と同じように首班指名においても衆議院の優越性が認められるようになったからである。

 今後、政権を狙う政党は衆議院に注力してくるだろう。特に現与党は、不安定な支持基盤固めを衆院に特化して行う姿勢を明確にしており、擁立できる候補を衆議院に集中させようとしている。
 この戦略が成功するか失敗するかはさておき、ある程度の得票が見込める大政党以外が衆議院(しかも大選挙区以外)に出馬することはチャレンジングなことになっていると言えるだろう。手堅く議席を得たいなら参議院を中心に戦っていくというのが盤石な戦略といえそうだ。

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