異例の予算委員会 閉幕

 第一次夕張政権に対する予算委員会が閉幕した。予算委員会は、内閣の信任の場として与党は早期の終了を目指すものであるが異例の長期開会となった。投票結果は信任であるが20対16(棄権3)と僅差であり、厳しい結果ではあると言えるだろう。

 7月10日から始まった審議だが、良くも悪くも積極的な議員からのとどめのない質問の嵐に内閣も戸惑っていたのではないか。改めて議事録を見ていくと、当初は反応が良かった総理始め閣僚が、審議が後半になるにつれ対応を渋るようになっていった様子が窺える。
 もちろん、政策や空想国会運営に関する前内閣の力不足感も否めないが、無秩序に飛んでくる質問(中にはふわっとしすぎて答えるのに非常に困るであろうものもあった)に対応するのは困難だろう。

 次の内閣はまだ確定していないが、今後の予算委員会を実効あるものにすることは、次期委員長の手腕にかかっていると言えるだろう。
 例えば、政党・会派ごとに質問できる期間を決めるとか、質問をリスト化しそれを全体と共有することで漏れがないようにするなどである。創意工夫を通じて、実りある空想国会にしていくことが大事である。

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