ねじれ国会 首班指名を読む
15日の衆院選を終え、衆議院では野党有利・参議院では与党有利というねじれ国会になることがほぼ確実となった。
空想国会特有の制度として、首班指名が衆参両院の合同で行われるというものがある。つまり、衆参での議席を見ながら特別国会での首班指名を読んでいかなければならない。
衆参の総議席は54議席である。このうち、参議院議長(与党)を抜いて53議席。首相となるには、少なくともこの過半数を抑えなければならない。
仮当選人が議員になる前提で話を進めると、与党系の議員は衆院では10参院では12(と議長)。野党系の議員は衆院で14参院では7となる。
つまり、与野党ともに安定的な首班指名および政権構想を行いたければ第三極に協力を求めるしかないのである。
もっとも、参院で過半数を占める与党勢力の方が圧倒的に優位にあり、衆院で第三極と協力し連立を拡大すれば済む。このように、首班指名は第三極(特にプレステージ)の奪い合いの様相を帯びてきているのである。
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