選挙戦の幕開け 政権交代の可能性を探る

 任期満了を控え第14回衆議院議員総選挙が告示された。選挙日は8月15日。与野党の立候補者はまだ明らかになっていないが、選挙戦が始まった。

 無投票で全員が当選した前回の総選挙とは違い、定数を超える候補者が擁立される見込み。中央民主党を中心とする連立政権にとっては審判の日となる。
 政権交代を目指したい野党勢力だが、まだ足並みは揃っていない。第三極の少数政党も巻き込んだ広範な勢力結集が必要となる。

 また、空想国会の特色として首班指名は衆参それぞれ別ではなく、両議院合同で実施されることが挙げられる。参議院で未だ多数を占める与党勢力を考えると、今回の衆院選で政権交代につなげることは至難の業といえるだろう。

 空想国会全体の議席が54、そこから参院議長を除き53。この過半数が27である。
 固定議席である参議院の連立与党勢力は13(うち議長が1名)、野党が合計8、第三極が1となる。野党が協力したと仮定しても、連立与党は衆議院選挙で13〜15議席を獲得すれば現在の枠組みのままで与党を維持することができる。現在の衆議院における連立与党の議席数が16議席(加えて与党系無所属が2)であると考えると、与党勢力の大幅な減少がなければ政権交代は厳しい。

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