[論説]やきう総理 速やかな退陣を

 かつてここまで仕事をしない内閣があっただろうか。
 夕張内閣は閣法実質ゼロという偉業を成し遂げている。また、予算委員会での質問にも遅々として答えない。そのため予算委員会が衆院任期中ずっと開かれる見通しという異例の事態になっている。
 とある連立与党党首は「空国の野党は反対ばかり」と吹かしたが、そもそもまともな提案すらしない与党に反対も何もないだろう。

 その夕張内閣の“見事な”仕事ぶりを表すのが核兵器に関する政府与党の態度だと言えよう。
 夕張総理は広島・長崎に原爆が投下された日に短文のお気持ち表明をした。しかし、野党議員の提出した核兵器禁止条約参加へ向けた議院決議については、与党議員の多くは反対する見通した。祈るだけなら猿でもできる。世界で唯一の被爆国としての責務を放棄し、広島・長崎を愚弄する態度でしかない。

 なんのために内閣という複数名で構成された合議体があるのか。閣僚がそれぞれの知見を持ち寄り、政策を実行していくためだ。仕事をしない内閣など一切必要がない。やきうについては嬉々として語る夕張総理。いつから空想国会はやきう国会になったのだろうか。速やかな退陣が求められている。

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