[民意なき政権]ヴィルヘルム元代表 復権か

 かつてスパイ事件を起こし大きな問題となったヴィルヘルム二世氏。事件発覚後、中央民主党の職からは公的には退いていた。
 
 しかし、最近、密かに役員に復帰していたことが中民関係者(元役員)への取材で分かった。ヴィルヘルム氏が就任した役職は「選挙対策委員長」とのことである。
 さらにこれ以前から、ヴィルヘルム氏は燃えない薪新体制の下で、役員名簿には載っていないものの「代表顧問」ともいうべき非公式な役職に就き候補擁立や選挙調整に深く関与していたという。なお、これらの事実は空想国会鯖上では公にされていない。
 
 なぜこのような事態に至ったのか。取材を進めるとある事実が浮かび上がってきた。中民の内部事情に詳しい元役員によると、中央民主党の票田の6割程度はヴィルヘルム氏が掌握しているという。党として深く依存していることが背景にありそうだ。

 スパイ事件においてはヴィルヘルム氏は自主的に役員を辞任したのみで、中民は党としては何ら処分を行わなかった。
 これらの事実から推測できるのは、ヴィルヘルム氏が党に持つ絶大な影響力である。中民内部でDS(ディープ・ステート)とも類比できるような非民主的な権力構造が存在している可能性が窺える。

 かつての事件に対する処分の不徹底さとともに、空国最大政党のガバナンス問題として会員の一部から厳しい批判にさらされることになりそうだ。

日本メディア協会

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